ハロウィンやクリスマスシーズンが近づくと手に取りたくなるアロマキャンドル。イベントや特別な日に使うイメージが定着していますが、火のゆらぎにはリラックス効果があることはご存じでしょうか。
ゆらゆらと揺れる火の動きをじっと見ていると、心が落ち着きとても穏やかな気持ちになります。ストレス社会だからこそ使ってほしいアロマキャンドルを「購入したいけど使い方がわからない」「どういうときに使えばいいの?」とお困りの方に、アロマキャンドルの使い方と長く火を楽しむための注意点をご紹介します☆
1. アロマキャンドルとは何か
アロマキャンドルとは、精油(エッセンシャルオイル)で香りをつけたキャンドルのことです。精油と相性の良いソイワックスで作られていることが多く、ガラス容器に入って販売されています。植物の花や葉、果皮などから抽出された天然香料のためとても高価ですが、ふんわりと自然の優しい香りを楽しむことができます。
では、人工香料(フレグランスオイル)を使ったキャンドルはアロマキャンドルではないのか、というと判断が難しいところでもあります。一般的にはアロマテラピー同様に精油を使ったものがアロマと呼べるのですが、お店に並んでいるアロマキャンドルにはほとんど人工香料が使われているからです。そのため、精油も人工香料も香りがするものはアロマキャンドルというくくりで良いのかもしれません。
2. アロマキャンドルの効果
アロマキャンドルには、”1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ” によるリラックス効果があります。規則性と不規則が組み合わさった予想できない火の動き、温かみのある炎の色、そして溶けたロウからふわっと広がる香り。これらが重なることで心が安らぎ、気持ちが落ち着きます。また、勉強や何かに集中したいときにキャンドルを使うのもおすすめです。
精油を使ったアロマキャンドルであれば、火をつけてすぐに香るトップ、そしてミドル、ベースという順番で香りが広がっていきます。ファシネイトでも以前は精油のアロマキャンドルを作っていました。そのときはベルガモットやラベンダー、クラリセージなど数種類の香りを組み合わせており、複雑でとても心安らぐ華やかな香りに癒されました。
3. アロマキャンドルの使い方
アロマキャンドルをきれいに最後まで使い切るためにはいくつかのポイントがあります。
まず、火をつける前に芯の長さを確認しましょう。
5㎜前後が適切なので芯が長かった場合ははさみでカットしてください。これは購入時、そして2回目以降も同じように確認をしてから火をつけます。
そして、キャンドルに火をつけたら数時間はそのままにしておくこと。
実はこれが一番大事です。
例えば、直径8cmのグラスに入ったキャンドルがあるとします。購入したキャンドルに火をつけて30分で火を消した際、溶けたロウが4cmだったとしましょう。ロウが固まって次に使う際に火をつけると、前回溶かした4cmしかロウをが溶けなくなってしまうのです。これをトンネル現象といいます。そのため、キャンドルに火をつけたらグラスの表面全体が溶けるまで火を消さないようにしましょう。
火を消す際は、ピンセットなどステンレス製品を使って溶かしたロウに芯を浸して消します。
火が消えたらロウに埋もれないようまっすぐに芯を立たせることも忘れないようにしてください。ロウに沈めたままだとロウが固まったときに埋もれてしまいます。もしピンセットなどが無い場合は竹串でも代用はできますが、焦がさないように注意をしてくださいね。
炎が小さくなって火が消えそうになったら、いったん火を消してから溶けたロウをペーパーに吸わせて捨ててください。ペーパーをキャンドル自体に入れるのは危険なので、袋をかぶせたごみ箱にペーパーを置いてそっとキャンドルを傾けてロウを吸わせると簡単です。このとき、絶対にシンクには流さないようにしてください。シンクに流すとロウが固まって排水管が詰まってしまいます。
キャンドル使用後にグラスのまわりに溶けたロウがついて見た目が悪いと思ったら、ペーパーで拭くときれいになります。火を消した直後であればロウがゆるいのでそのまま拭き取れますが、もしロウが固まっていた場合はドライヤーの熱で温めて軽く溶かせば拭き取りやすくなります。
4. アロマキャンドル使用時の注意点
キャンドル使用時に必ず守っていただきたいのは、火を灯す際に窓を開けて換気をすること、キャンドルの近くに引火の恐れがあるものは置かないこと、そして火をつけたままその場を離れないことです。火を扱っているため、火災が起きないよう注意して使用しましょう。
5. アロマキャンドルを使うタイミング
アロマキャンドルはいつでも好きな時に火を灯して楽しめます。お食事中やお酒のお供に、読書タイムやハンドメイドの作品作りに没頭したいときにもおすすめです。秋から春先の肌寒い季節には、キャンドルの火を灯すだけで不思議と温かい気持ちになれます。
今増えてきているハンドメイドのキャンドルはとても良い香りのものばかりが販売されていますので、気になる香りを見つけたら是非ご自宅で楽しんでいただけたらと思います。